はじめに

玄関は言わば「家の顔」です。
訪れる方はもちろん、毎日家を出入りするあなた自身にとって、最初に目に入る空間が明るく整っていると、気分も上がります。
そして風水の観点からも、玄関は“気”の出入りが活発な場所とされており、その入口に鏡を置くことには大きな意味があります。

鏡を上手に選び、正しい位置に設置することで、運気を整え・高めるチャンスにできます。
本記事では、まず「なぜ玄関の鏡が風水において重要なのか」、次に「具体的な選び方・配置・手入れ・注意点」まで段階的にしっかりお伝えいたします。

ぜひ最後まで読んで頂ければ幸いです。

玄関の鏡の「風水×メリット」ダブル効果

風水で玄関の鏡が重要な理由

玄関は風水で「気」が入ってくる場所とされており、そこで鏡を使うことには次のような意味があります。

鏡は良い“気”を増幅・循環させ、逆に悪い“気”を跳ね返す作用があるとされています。
また、鏡を玄関の正面に置いてしまうと、せっかく入ってきた良い気も跳ね返してしまい、風水上「漏財宅（お金や気が漏れてしまう家）」の状態になりかねません。

このように、鏡をどう設置するか・どんな鏡を選ぶかによって、運気の流れを良くも悪くもできるという点で、非常に重要なアイテムです。

玄関の鏡の実務的役割

風水だけでなく、実生活で鏡を玄関に置くメリットも多々あります。

出かける前や帰宅後に、ふと身だしなみをチェックできる「全身鏡」「姿見」などの利便性があります。

鏡があることで空間に広がり・明るさが出て、玄関が開放的に感じられる。
つまり、運気を整えるだけでなく、毎日の生活を快適にするための実用的な役割も担っているのです。

心理・衛生面のメリット

鏡を適切に設置することで、心理的・衛生的な好影響も期待できます。

鏡による「明るく広く見える」効果は、来訪者に良い印象を与えるだけでなく、住まい手の気分にもプラスになります。

清潔感が保たれている鏡＋整った玄関は、無意識のうちに「この家きちんとしてるな」という印象を産み、自分自身の出かける際の気持ちも整います。

これらが、風水的メリット＋実用メリット＋心理衛生メリットという「ダブル（あるいはトリプル）効果」につながるわけです。

玄関の鏡の選び方5STEP

鏡を選ぶときには、以下のステップに沿って検討することで、ただ「見た目が好き」という理由だけでなく、風水的・実用的な観点からも納得のいくものを選べます。

STEP1：方角×色で“目的別”に決める（迷ったらこれ）

方角ごとに、玄関に入る“気”の性質が異なり、それに応じて鏡のフレーム色・素材を合わせるとよいとされています。

• 北向き玄関 → 水の気があるため、明るめベージュ・黄色系がおすすめ。
• 西向き玄関 → 金の気を持つため、シルバー・ゴールド系やメタル素材が相性よし。
• 東向き玄関 → 木の気を持つため、グリーン・ブルー系、素材は天然木などが良い。

色の心理的意味も兼ねて：例えば、「金色や黄色＝金運アップ」「ピンク＝恋愛運アップ」など、鏡のフレーム色を目的に応じて選ぶという考え方もあります。
つまり、「どの運気を高めたいか」「玄関がどの方角か」をまず確認し、それに見合う色・素材を選ぶことが重要です。

STEP2：素材（まず天然繊維を第一候補に）

鏡のフレームや枠、鏡そのものの素材にも注目しましょう。

• 自然素材、例えば木枠は“木の気”と相性が良く、温かみや安定感があります。

• メタル（シルバー・ゴールドなど）は「金」の気を持つため、金運を高めたい場合に適しています。

• ガラス・アクリルなど軽量・薄型の鏡も実用的ですが、風水的には「素材の気」を意識できるものがより好ましいと言われています。

このように、素材選びも鏡のパワーを最大限に活かすための鍵となります。

STEP3：形状・サイズ

鏡の形状やサイズも、運気の流れを整える上で無視できない要素です。

• 八角形が風水的に最もバランスが取れている形として好まれています。

• 円形・楕円形・正方形・縦長・横長それぞれに特徴があります。
  円形＝人間関係の調和。
  縦長＝成長・発展運。
  横長＝安定・家族運。

• サイズについても、「鏡の前に立ったときに頭が見切れてしまう」「小さすぎて姿がきちんと映らない」ようなものは避けた方が良いでしょう。

• 実用性と風水を両立させるため、「全身が無理なく映る」「空間バランスに合っている」サイズを選びましょう。

STEP4：デザイン・モチーフ

鏡としての機能だけでなく、デザイン（フレームの装飾・モチーフ）も運気に影響を与えるとされています。

• 風水的に「角ばった装飾が多すぎる」「鋭角のモチーフが目立つ」鏡は気を乱す可能性があるため、適度な装飾にとどめるのが良いという考え方があります。

• 玄関のインテリアとしてまとまりがあるデザインにすることで、心理的な安心感・統一感が生まれ、それが“気が整った空間”につながります。

デザイン面でも、「自分の好み＋運気を意識した仕様」にこだわることで満足度が上がります。

STEP5：実用スペック

風水やデザインを重視するあまり、実用性を忘れてしまうと後悔することがあります。
必ず以下をチェックしましょう。

1. 鏡が安定して設置できるか（壁掛けの場合は壁の強度・賃貸かどうか）

2. 鏡の掃除・手入れがしやすい素材かどうか

3. 鏡の位置が通行障害にならないか、出入り時にぶつからないか

4. 鏡が映す景色に乱れ・汚れがないか（玄関内のごちゃつきが映ると、風水的にマイナスになります）

このように、運気を上げるための鏡も“使いやすさ”を伴わなければ長続きしません。

玄関の鏡の配置・レイアウトのおすすめ

鏡の選び方が決まったら、次は「どこに設置するか」です。風水上・実用上ともにポイントがあります。

• 玄関ドアを開けた状態で、左右どちらか一方の壁面に設置するのが基本です。
  玄関正面に鏡を置くと、入ってきた良い“気”が跳ね返されてしまう恐れがあります。

• 右側に置くと、仕事運・健康運・対人運などがアップするとされています。

• 左側に置くと、金運・恋愛運などに良いと言われています。

• ドアを開けたときに鏡が“外の景色”や“通路”を直接映してしまうと、良い気が外へ逃げてしまうという考え方もあります。
  「玄関→窓まで一直線になっている」のも注意が必要です。

• 鏡の前に観葉植物や清潔なマットを併用すると、気の流れを調整する手助けになるとされています。

配置は「選んだ鏡」が最も活きる位置を考えて、出入りの導線もふまえて決めることが大切です。

玄関の鏡色の心理効果

鏡のフレーム色や鏡周辺の色は、風水＋心理的観点からも軽視できません。
色にはそれぞれ意味があり、目的に応じて選ぶと効果的です。

• 金色・黄色：金運アップ・財運の象徴として広く用いられます。

• ピンク：恋愛運・人間関係の温かさを意識した色です。

• グリーン・ブルー：東向き玄関など“木の気”を含む方角との相性が良く、成長・発展のイメージをサポートします。

• 白・水色：清潔感・安定感・浄化効果として選ばれる色です。

色を選ぶ際には、「玄関の方角」「どんな運気を重視したいか」「インテリアとの調和」この３つを意識すると、後悔しにくい選択になります。

玄関の鏡手入れ・メンテで“運気”を腐らせない

鏡を設置して満足するだけではなく、日々のケアが運気維持には欠かせません。

日常ケア

• 鏡に埃や曇りが付いていると、せっかくの“鏡の良い気作用”も半減してしまいます。
  鏡は定期的に柔らかい布で拭くようにしましょう。

• 鏡の前に置いてある靴・傘・ゴミ袋などが映り込んでいると、風水上マイナスになる可能性があります。
  玄関は常に整えておくことが重要です。

洗濯・リフレッシュ

• 鏡のフレームがダメージを受けていたり、素材が劣化していたりすると、運気も低下しやすいとされます。
  例えば、木枠の場合は割れ・反りが無いか定期チェックをすると良いでしょう。

• ガラス鏡は飛散防止加工のものだと、地震などの際にも安全で安心です。
  特に賃貸住宅・マンションでは、軽量・安全仕様も検討材料に入れましょう。

交換目安

鏡にヒビ・割れ・フレームの剥がれなどが見られた場合、早めに交換することをおすすめします。
風水的には「割れた鏡」は運気を乱すと考えられています。

また、鏡のデザイン・素材が古く感じる・玄関インテリアとの調和が崩れてきたと感じる時も、新しい鏡に変えることで「空気が変わった」と実感しやすくなります。

玄関の鏡（やりがちな注意内容）

鏡を設置する際に、よくある誤り・注意すべきポイントを整理します。

• 玄関ドア正面に鏡を設置する：先述の通り、入ってきた“良い気”がそのまま跳ね返されてしまい、運気低下の原因となるケースがあります。

• 鏡が窓・玄関外を直接映してしまっている：気が玄関から入った後、すぐ外へ逃げてしまう配置は避けた方が良いです。

• “合わせ鏡”（玄関内で鏡同士が向かい合っている）：鏡同士がお互いの映像を反射し合うと“気が乱れる”とされています。

• 鏡が汚れている・映っているものが乱雑：鏡が汚れていたり、玄関の乱れた様子がそのまま映っていると、運気が滞る原因となります。

• 鏡サイズ・形が場に合っていない：あまりに大きすぎて空間バランスを崩す、大きさが小さすぎて映りが悪いといった場合、実用面・風水面双方でマイナスになりえます。

まとめ

鏡を玄関に取り入れることは、風水の観点だけでなく実生活・心理面からも大きなメリットがあります。

鍵となるのは、選び方（色・素材・形・サイズ）、配置（方角・設置位置）、そして日々の手入れです。

まずは、「玄関の方角」「自分が高めたい運気は何か」「玄関のインテリアに合う鏡はどれか」という３点を明確にし、上記のステップに沿って鏡選びを進めていただければと思います。

最後に、今日からできる簡単な行動として「玄関から入った時に、鏡が正面に見えていないかチェック」してみてください。
もし正面に鏡があるなら、移動可能な鏡なら場所を変えるだけでも気の流れが変わる可能性があります。

最後までご覧いただきありがとうございました。