「PDFの文字をコピーできるようにしたい」「紙の資料や画像から文字を取り出したい」「請求書や申込書の表をExcelなどで使える形にしたい」
そんなときに使えるのが、YomiToku Studio(ヨミトク スタジオ)です。
YomiToku Studioは、PDFや画像に含まれる文字・表・文書構造などをAIで解析できるWebアプリです。
MLism株式会社が2026年9月3日に提供を開始し、無料のブラウザ内解析ならアカウント登録・ソフトのインストール不要で利用できます。
さらに、文書の解析処理を利用者のPC内で行い、画像やPDFを外部のOCRサーバーへ送信しない仕組みが特徴です。
この記事では、「YomiToku Studioは無料?」「どうやって使う?」「PDFや手書き文字も読み取れる?」「アップロードした資料は安全?」「どんな形式で保存できる?」といった疑問をわかりやすく解説していきます。
是非参考にして頂ければ幸いです。
YomiToku Studioとは?
YomiToku Studioは、MLism株式会社が開発したAI-OCRを搭載した文書解析Webアプリです。
OCRとは、画像やPDFに写っている文字を認識し、編集・コピーできる文字データへ変換する技術のことです。
YomiToku Studioでは単に文字を読み取るだけではありません。
日本語の活字や手書き文字に加えて、
- 見出し
- 本文
- 図
- 表
- 表の行・列・セル
- 文書の読み順
- 帳票の項目
など、文書全体の構造をAIで解析できます。
たとえば請求書なら、文字を全部つなげて読み取るだけではなく、「項目名」「金額」「表」などを分けてデータ化できるのが特徴です。
YomiToku Studioは無料?
YomiToku Studioのブラウザ内解析は無料で利用できます。
しかも、アカウント登録不要、インストール不要です。
利用規約の範囲内であれば一部の商用目的にも無料で利用でき、小規模な社内業務やAI-OCR導入前の評価にも活用できると案内されています。
月額料金を支払ってから試すのではなく、Webページを開いて自分の資料でOCRを試せるのは大きなメリットです。
ただし、大量の文書を高速・継続的に処理したい企業向けには、別途YomiToku Proも用意されています。
YomiToku Studioでできること
活字・手書き文字をAI-OCRで読み取れる
YomiToku Studioでは、日本語の活字だけでなく手書き文字にも対応しています。
さらに、縦書き・横書きが混在した文書も解析できます。
紙の資料をスキャンした画像や、手書き文字を含んだ申込書などをデータ化したいときにも使えます。
ただし、OCRは必ず100%正確に読み取れるわけではありません。
文字が小さい、画像がぼやけている、特殊な書き方をしているといった場合は誤認識する可能性があるため、重要な資料では結果を確認しましょう。
PDFから文字を抽出できる
YomiToku StudioはPDFにも対応しています。
一般的なPDFだけでなく、「スキャンしたPDFなので文字を選択できない」という資料でも、画像として認識してOCRを行えます。
読み取った結果はテキストだけでなく、MarkdownやCSVなどへ出力することもできます。
紙資料のデジタル化や、過去の資料を検索できる状態にしたいときにも便利です。
表をセル単位で読み取れる
YomiToku Studioの特徴の一つが表の構造解析です。
単に表の中にある文字だけを読み取るのではなく、行、
列、セル、セル結合などの構造も解析します。
そのため、請求書、料金表、申込書、アンケート業務帳票など、表を含む書類のデータ化にも向いています。
文書のレイアウトや読み順も解析できる
複雑な資料では、「どの文章を先に読むのか」という順番も重要です。
YomiToku Studioでは、見出し・本文・図・表などの位置関係を認識し、文書の読み順も解析します。
一般的な文字認識よりも、元の文書構造を残しながらデータ化したい場合に使いやすい機能です。
YomiToku Studioの使い方
YomiToku Studioをブラウザで開く
YomiToku StudioはWebアプリなので、ソフトのインストールは必要ありません。
アカウント登録も不要です。
公式サイトからYomiToku Studioを開くと、そのまま利用できます。MLism株式会社
使用するワークスペースを選ぶ
YomiToku Studioには、大きく3種類のワークスペースがあります。①文書解析②帳票解析③帳票入力です。
普通のPDFや画像から文字を読み取りたい場合は、まず「文書解析」を選ぶとわかりやすいでしょう。
③ PDFや画像を読み込む
解析したいファイルを読み込みます。
対応している形式は、JPG、PNG、BMP、TIFF、PDFです。
紙の資料しかない場合は、スキャンしたり写真に撮ったりして画像にしてから読み込む方法もあります。
AI-OCRで解析する
ファイルを読み込んだら解析を実行します。
無料版ではAI-OCRエンジンが利用者のブラウザ上で直接動作します。
ブラウザ内解析の処理時間は1ページあたり約10〜30秒が目安です。
ただし、文書の内容や画像サイズ、端末性能などによって変わります。
読み取り結果を確認・修正する
解析が終わると、元の文書とOCR結果を比較できます。
認識を間違えている文字や表があれば、画面上で修正できます。
また、もう一度読み取りたい場所だけを指定する部分OCR・部分解析にも対応しています。
ページ全体をやり直す必要がないのは便利です。
必要な形式で保存する
確認・修正した結果は、用途に合わせて保存できます。
主な出力形式は、Markdown、CSV、テキスト、画像、JSON、検索可能PDFです。
たとえば表をCSVにして別のソフトで使ったり、OCR結果を付けた検索可能PDFとして保存したりできます。
「文書解析」「帳票解析」「帳票入力」の違い
YomiToku Studioには3つのワークスペースがあるため、初めて見ると「どれを使えばいい?」と迷うかもしれません。
文書解析
普通のPDFや画像から、文字、段落、図表、表、読み順などを読み取る機能です。
「PDFを文字起こししたい」なら、まずこれを使えばOKです。
帳票解析
請求書や申込書などの帳票から、「請求金額:10,000円」のような項目名と内容をAIが抽出します。
事前に項目の位置を設定しなくても、帳票構造を解析できると案内されています。
一度修正した帳票構造をテンプレートとして保存し、同じ形式の書類に再利用することもできます。
帳票入力
帳票解析で作ったテンプレートを使って、文書に文字や画像を入力する機能です。
CSVデータを差し込み、複数の入力済みPDFをまとめて作成することもできます。
大量の同じ形式の書類へデータを入力したいときに便利です。
YomiToku Studioは安全?アップロードしたPDFはどうなる?
ここはYomiToku Studioの大きな特徴です。
無料のブラウザ内解析では、読み込んだ画像やPDFを外部のOCRサーバーへ送信しません。
独自のAI-OCRエンジンがユーザーのブラウザ上で動き、文書の読み込みから解析までPC内で行われます。MLism株式会社
一般的なクラウド型OCRでは、
PDFをサーバーへアップロード
↓
サーバー上でAI解析
↓
結果を受け取る
という仕組みがあります。
YomiToku Studioの無料ブラウザ内解析では、
PDFをPCで読み込む
↓
PCのブラウザ内でAI解析
という仕組みになっています。
個人情報や社内資料などを扱う際に、外部へ文書データを送信したくない人には大きなポイントです。
ただし、だからといって「あらゆる用途で絶対安全」と断言できるものではありません。
会社の機密資料などを扱う場合は、所属組織のセキュリティルールやYomiToku Studioの最新の利用規約・プライバシーポリシーも確認すると良いでしょう。
YomiToku Studioで読み込めるファイル形式
YomiToku Studioは次の形式に対応しています。
| ファイル | 対応 |
|---|---|
| ○ | |
| JPG | ○ |
| PNG | ○ |
| BMP | ○ |
| TIFF | ○ |
公式では、これら5種類のファイル形式を読み込めると案内されています。
WordやExcelファイルを直接読み込む機能については、公式の対応形式には記載されていません。
WordなどをOCRしたい場合は、PDFなどの対応形式へ変換してから利用する方法を検討しましょう。
OCR結果はどんな形式で保存できる?
読み取ったデータは用途に合わせて複数形式で保存できます。
対応している主な出力は、、Markdown、CSV、テキスト、画像、構造化JSON、検索可能PDFです。
たとえば、
文章 → テキスト・Markdown
表 → CSV
システム連携 → JSON
元PDFを検索可能にしたい → 検索可能PDF
というように使い分けられます。
OCRした結果をそのまま見るだけでなく、別の作業へ持っていきやすいのがメリットです。
個人情報を隠すマスキング機能もある
文書内に、名前、住所、電話番号、社員番号など、共有したくない情報が含まれることもあります。
YomiToku Studioには、画像上で選択した文字を隠すマスキング機能があります。
マスキングした内容は、コピーや各種出力にも反映できます。
資料の一部を伏せて共有したい場合にも活用できます。
ただし、機密情報を扱う場合は、マスキング後のファイルを自分でも確認してから共有することをおすすめします。
作業途中でも保存できる?
YomiToku Studioで行った作業は、ブラウザ内へ自動保存されます。
画面を閉じたあとでも、続きから作業を再開できます。
また、作業内容をプロジェクトファイルとして書き出し、別の端末や作業者へ引き継ぐことも可能です。
長いPDFを少しずつ処理したいときにも便利です。
YomiToku StudioとYomiToku Proの違い
YomiToku Studioには、無料のブラウザ内解析と、YomiToku Pro接続という2つの利用方法があります。
| ブラウザ内解析 | YomiToku Pro接続 | |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | Pro契約に含む |
| 処理場所 | 利用者のPC | 企業が管理する環境 |
| 処理速度の目安 | 約10〜30秒/ページ | GPU利用時 約0.5〜2秒/ページ |
| 登録 | 不要 | 契約が必要 |
| 向いている用途 | お試し・小規模利用 | 大量・継続的な業務処理 |
「数枚のPDFをOCRしてみたい」という個人・小規模利用なら、まず無料ブラウザ版から試せます。
大量の帳票を毎日処理するといった企業利用では、YomiToku Proが選択肢になります。
YomiToku Studioを使うメリット
YomiToku Studioの大きなメリットは、無料で試しやすいことと、文書を外部のOCRサーバーへ送らずに処理できることです。
さらに、手書き文字に対応、表構造を解析できる、PDFに対応、CSVに出力できる、検索可能PDFを作れる、帳票処理にも使えるなど、単純な文字起こしより幅広い用途があります。
「画像から文章だけコピーしたい」という用途だけでなく、仕事の書類整理にも使いやすいAI-OCRです。
YomiToku Studioを使うときの注意点
OCR結果は必ず確認する
AI-OCRは便利ですが、すべての文字を必ず正確に認識できるわけではありません。
特に、画質が低い画像、崩れた手書き文字、小さい文字、特殊な記号などでは誤認識する可能性があります。
金額や氏名など重要な情報は、元の文書と照らし合わせて確認してください。
無料版はPC性能の影響を受ける
無料版では、AI-OCRをユーザーのPC・ブラウザ内で実行します。
そのため、処理速度はPC性能や画像サイズなどによって変わります。
公式の目安は1ページ約10〜30秒ですが、実際の処理時間は利用環境によって異なります。
大量処理には向かない場合がある
無料ブラウザ版は、公式でも「評価・小規模運用」向けとされています。
数百・数千ページを継続的に処理するような用途では、YomiToku Proなど企業向け環境を検討した方がよいでしょう。
YomiToku Studioはどんな人におすすめ?
YomiToku Studioは、
PDFから文字を取り出したい人
紙資料をデータ化したい人
手書き文字をOCRしたい人
表をCSVにしたい人
請求書・申込書をデータ化したい人
外部サーバーへ資料を送信したくない人
に向いています。
特に、「無料のOCRを使いたいけれど、資料を外部サーバーへアップロードするのは気になる」という人には注目したいサービスです。
逆に、大量の文書を短時間で処理したい企業用途では、無料ブラウザ版よりYomiToku Proの方が向いています。
YomiToku Studioについてよくある質問
YomiToku Studioは完全無料ですか?
ブラウザ内解析は無料で利用できます。
アカウント登録やインストールも不要です。利用規約の範囲で、一部の商用目的でも無料利用できると公式から案内されています。
PDFの文字起こしはできますか?
できます。
PDFを読み込み、文字・段落・表・読み順などをAIで解析できます。
手書き文字も読み取れますか?
対応しています。
日本語の活字に加えて、手書き文字や縦書き・横書きが混在した資料にも対応しています。
OCRしたPDFは保存できますか?
解析結果を付けた検索可能PDFとして出力できます。
そのほか、Markdown・CSV・テキスト・JSONなどへの出力にも対応しています。
読み込んだPDFは外部サーバーへ送られますか?
無料のブラウザ内解析では、画像やPDFを外部のOCRサーバーへ送信せず、利用者のPC内で解析します。
アカウント登録は必要ですか?
無料ブラウザ版はアカウント登録不要です。
ソフトのインストールも必要ありません。
YomiToku Studioで文字起こししたPDFをさらにAIで活用するなら
YomiToku Studioは、PDFや画像から文字・表を取り出すOCR・文書解析に強いサービスです。
一方、「長いPDFの内容をAIに要約してほしい」という目的なら、AI要約サービスを組み合わせる方法もあります。
記事やPDF、YouTubeなどをAIで要約したい人は、SuperFlowの使い方・料金・無料版でできることも参考にしてみてみると良いです。
まとめ|YomiToku Studioなら無料でPDFや画像をAI-OCRできる
YomiToku Studioは、PDFや画像から文字・表・帳票などを解析できる無料のAI-OCR Webアプリです。
大きな特徴は、
登録不要
インストール不要
ブラウザ内解析は無料
手書き文字にも対応
表や文書構造も解析
PDF・CSV・Markdownなどで出力可能
無料版は文書を外部OCRサーバーへ送信しない
という点です。
特に、「紙資料をデータ化したい」「PDFから文字を取り出したい」「無料OCRを試したい」「社内資料を外部サーバーへ送るのが気になる」という人には試しやすいサービスです。
2026年9月に公開されたばかりなので、今後機能や仕様が追加される可能性があります。
利用する際は、YomiToku Studio公式サイトで最新情報も確認すると良いでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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